平均寿命イヌ11,9歳 ネコ9,9歳
国内でペットとして飼われている犬と猫の平均寿命が急速に伸びていることが、東京農工大の林谷秀樹助教授の全国調査で明らかになった。人間の年齢に換算すると 、1990-91年の調査時より、犬は約17歳、猫は約24歳も長生きするようになった。ワクチン接種が普及し、感染症が急減したため。
死因は人間と同様、ガンや心不全など加齢による生活習慣病が7割前後をしめている。
調査対象は、37都道府県の121動物病院に来院し、2003年7月までの1年間に死んだ犬約3200匹、猫約1800匹。
その結果、犬の平均寿命は犬11,9歳で、12年前より3,3歳長くなっていた。性差による平均寿命の差は見られなかったが、品種別では純血種が11,3歳、雑種が13,3歳と雑種の方が長生きだった。
一方、猫は9,9歳で、12年前より4,8歳長生きするようになった。こちらは性差があり、オス8,7歳に対し、メスは11,1歳。品種別では純血種11,4歳、雑種9,6歳。平均寿命を押し上げてるのはワクチン接種で、犬の場合、ジステンパーなどのワクチン接種が70,1%で、12年前の39,8%から急増した。
(2005,1,18日読売新聞より)